環境保全活動から発生する竹による藻場再生

株式会社グリーン有機資材

  • 建設業
  • 北九州地区
  • 6〜20人

SDGsの取組を始めた経緯(課題や背景)

福岡県内では放置された竹による山林への侵入竹林面積は拡大の一途を辿り、山林機能の低下が進行しています。山林機能の消失は河川や海洋への深刻な影響が懸念されていることから近隣のNPO法人との協働で侵入竹林の伐採作業を展開し、活動から発生した伐採竹を身近に眠る貴重な天然資源として産官学連携のもと有効活用しています。

SDGsの主な取組内容

竹材の卓越した微生物誘引能に着目しました。

竹材に導かれた微生物が竹材を生活基盤として増殖・死滅を繰返し自然のメカニズムに従った窒素と炭素の循環を行ってくれるので、生態系ピラミッドの最底辺である生産者(無機物から有機物を合成する生物)からの修復を可能にしました。

  • 陸地における侵入竹林の伐採管理による里山や山林の保全(ゴール15)
  • 微生物誘導資材として竹材を消波ブロックなどに吹付付着した水中沈設構造物による藻場再生の提供(ゴール14)
  • 竹材を微生物誘導資材とした水域への積極活用(ゴール13)

SDGsの取組による効果

  • 陸地では、伐採竹を焼却することなく再利用する事で自生種の草木の復活が確認され、健全な山林機能の再生が確認できました。(ゴール15)   
  • 海域では、人為的な海草植栽や海藻への栄養塩の投与など応急的な藻場再生は提供できませんでしたが、水域の環境を育んだ自然藻場再生は進行中です。(ゴール14)
  • 海域有光層では竹材に導かれた光合成微生物の誘引増殖が確認できました。微生物や藻類による光合成で表面海水のCO₂濃度低減が見込め、大気中のCO₂吸収量の増加が期待できます。海水のCO₂濃度の低下は海洋酸性化の抑制にも期待が持てます。(ゴール13)

その他のSDGsの取組

  • 陸上での緑化工事に使用される高分子樹脂接合材の代替として竹材を活用し水域へのマイクロプラスチックの流失を防止

関連するSDGsのゴール

  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 14 海の豊かさを守ろう
  • 15 陸の豊かさも守ろう

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企業・団体情報

社名・団体名 :
株式会社グリーン有機資材
住所 :
福岡県遠賀郡芦屋町白浜町7-6